Qbilinux 0.5.x for ARM インストールガイド(仮) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ■はじめに ------ 基本システムだけインストールした実行イメージとパッケージ全体 (ただし TeX を 除く) をインストールした実行イメージの2種類を配布しています. aarch64: qbilinux-0.5.0_aarch64_sd.img.xz : 実行イメージ (パッケージ全体) 32G ARM 版は Raspberry Pi で動かすことを想定しています. ■実行イメージについて ------ 32GB 以上の microSD カードにベタ書きしてください. # unxz qbilinux-0.5.0_aarch64_sd.img.xz # dd if=qbilinux-0.5.0_aarch64_sd.img of=/dev/mmcblk0 bs=1M その microSD カードを使って立ち上げれば実行できます. 初回ブーとの途中で root パスワードの設定プロンプトが表示されますので 設定してください。その他の初期設定が行われたのちにログインプロンプトが 表示されますので設定したパスワードを使って root でログインした後, ユーザーアカウントの作成,追加パッケージのインストールなど必要な作業を 行ってください. ネットワークの設定には下記コマンドを実行してください。 # /sbin/netconfig.tradnet タイムゾーンの設定には下記コマンドを実行してください。実行前に date コマンドなどで時刻設定を行っておくことをおすすめします。 # /usr/sbin/timeconfig /boot/qbilinux, /boot/contrib 以下にパッケージファイルがありますので, パッケージを追加する場合にはそれらのファイルをインストールしてください. # installpkg /boot/qbilinux/02_x11/*.txz など. SD イメージの仕様は下記になっています. ・含まれているパッケージ : 必要最小限 (minimum) / ・キーボード: US ・パーティション情報: スワップなし /dev/mmcblk0p1 : インストーラーイメージと同じもの.一部修正. /dev/mmcblk0p2 : Qbilinux 実行環境 /dev/mmcblk0p1 中に含まれるファイルを加工すれば,インストールイメージと して利用することも可能です.詳細は下記のインストーラーに関する説明を参照 してください. ネットワーク設定,ユーザーの追加,パーティションの追加や拡張などは各自で 行なって下さい.それぞれの設定は下記のコマンドで行なうことができます. - ユーザー追加: adduser - X の設定: xfconfig その他は一般的な linux の環境設定にしたがって設定して下さい. ■インストーラーについて ------ 実行イメージを書き込んだ microSD カードの一部ファイルを修正することにより インストーラーイメージとして使用することができます。 /dev/mmcblk0p1 中に含まれる cmdline.txt, config.txt はイメージブート用と インストーラー用の2種類を用意していますので,それをコピーしています. イメージブート用: cmdline.txt.boot, config.txt.boot インストーラーブート用: cmdline.txt.inst, config.txt.inst インストーラーブート用ファイルを使うことによってインストーラーが立ち上がる ようになります。 # cp cmdline.txt.inst cmdline.txt # cp config.txt.inst config.txt インストール自体は x86 / x86_64 版と同じ手順で行います. root でログイン後,fdisk でインストールしたいパーティションを準備した後, setup コマンドを実行することでインストーラーを実行できます. 1. Qbilinux for ARM インストールチュートリアル イントーラーの SD イメージの後ろにパーティションを作成してインストールする 例を示します.外付けの USB HDD にインストールする場合などは適宜読み替えて ください. インストーラを起動して root でログインした後,時刻合わせをしておきます. # date -s "2019-05-01 00:00:00" 特にインストールバイナリファイルのタイムスタンプを気にしないのであれば上記は 特に必要ありません. インストーラー SD カードにインストールする場合には下記を実行して インストールパーティションを作成してください. # fdisk /dev/mmcblk0 一緒に配布しているインストールイメージは mmcblk0p2 として 10G のパーティ ションを作成してそこにイメージをインストールしています. インストーラのメニューでは,下記のように設定を行ってください. ・/dev/mmcblk0p1 を /boot にマウントするように設定してください. ・インストール元の選択では 「ハードディスクパーティションからインストールする」 を選択し,パーティションは /dev/mmcblk0p1,ディレクトリは qbilinux を 指定してください. ・ブートローダは設定する必要はありません. インストールが完了したら,SD カードの内容を編集します.編集を行わないと 再びインストーラーが立ち上がってしまいます. mmcblk0p1 からブートする形になりますので,そこにあるファイルを編集します. 下記は適当なディレクトリを作成して,そこにパーティションマウントしてから 編集する例を示します. # mkdir /mnt2 # mount /dev/mmcblk0p1 /mnt2 # cp cmdline.txt.boot cmdline.txt # cp config.txt.boot config.txt 以上です. [EOF]